宇和町伝統的建造物群保存地区とまちづくり

1.宇和町の概要

宇和町は、人口約18,000人。愛媛県の南西部に位置し、南予地方の中心都市として発展を続けている。近年は、四国横断自動車道等の広域交通網の整備に伴い、流通業務機能をはじめとする新たな都市機能の集積が見込まれている。
一方、地方拠点都市地域においては歴史文化拠点としての役割も担っており、特に歴史的に重要な卯之町の町並みは伝統的建造物群保存地区としての選定に向けた検討が行われている。

2.宇和町の課題とそれに対する提案事項


まちづくりの方針


「自動車社会への適応と歴史的町並みの保全という相反する課題への取り組み」

「街路整備事業」と「町並み保存」との折り合いを図りながら、“宇和文化の里づくり”の一貫として、歴史的建造物を保全・活用した観光振興を図るとともに、昔ながらの面影を残した良好な住環境の整備を図る。


まちづくりを推進するための3つのキーワード


1)都市計画道路の歴史道路等への見直し
 ○街並み保全と街路事業を調整し、観光客の回遊ネットワークを考慮した歴史道路の整備
 ○その他の都市基盤づくりへの提言
 (観光ルートの設定、街角広場、ポケットパーク・情報案内板等の整備、駐車場の確保等)

2)街並み形成方策
 ○歴史的建造物群の保存(「伝統的建築物群保存地区」の選定)
 ○保存する建築物に対する助成・支援策の拡大運用
 ○歴史的建造物以外のガイドライン等の作成による規制誘導
3)観光客誘致の増進
 ○観光拠点施設、支援施設の整備
 ○地場産業を活用した新たなブランド商品開発
 ○空き家、空き店舗等の借り上げシステムの確立

3.まちづくりの「これから・・・」

伝統的建造物群保存地区の選定と都市計画道路の見直しにより、江戸時代以来続いてきた卯之町の町並みを保全していくが、今後は地区計画を併用してさらに確実な建築誘導を行っていく。
地元住民にとっていかに「住みやすい町」であるかが最大のポイント。地元との合意形成を図る中で観光活性化の方向性を研究していく。